サポーターズコラム

 代表 工藤英一
Qualia-Partners.llc 代表
工藤 英一
はじめまして、Qualia-Partnersの工藤英一といいます。 お得意様をふやすことで、小さなお店や会社が老舗になるよう応援するコンサルタントです。株式会社間組の研究所で動的振動予測技術や人口海底山脈の開発を行ってたのですが、父の会社の経営を手伝うことをきっかけに、今ではコンサルタントになってしまいました。千葉県のリフォーム会社の立て直しを手始めに年間売上2000万円から200億円までのさまざまな会社やお店とお付き合いさせていただきました。しかし、現在は、一人やご夫婦でやっている開店から間もないお店にお得意様を増やすことや開業のお手伝いに集中しています。これから先、ますます不景気になっていき、大きな組織も頼りになりません。自分も含め、「誰もが、自由に自分の意思で生活していけるようになれば」と思っています。

新商品の開発4 格差はビジネスの素?

春休み明けなので、少し違う話題を。

 

昨晩NHKでサンデル教授の授業 究極の選択「許せる格差 許せない格差」をやっていました。

中国、アメリカ、日本の学生と、スタジオに竹中平蔵 猪瀬直樹 古田敦也 眞鍋かをり ピース又吉さんが参加していました。

税金の問題では、

「仕事で成功して裕福な人は、幸運にも今の社会の価値観で評価されているので(弁護士は今の時代では高く評価されるが戦国時代であれば評価されない)、不幸にも評価されていない人には、稼いだお金を再配分するのがいいのではないか」

という方向性で終わっています。

 


日本では1%のお金持ちが、日本の全資産の20%を持っています(アメリカでは40%)。

純金融資産を1億円以上を保有する富裕層は147万人いるのですが、ここ15年で2倍に急増し、さらに増え続けています。

一方、生活が苦しい人の貧困率は2009年時点で16.0%、1985年以降最悪の水準になっています。先進国の中で4番目に悪く、保障の少ないアメリカよりも悪い状態です。

また、労働白書では、税金を集め社会保障などに使った後に貧困率がさらに悪くなっていることが記述されています。

これは、唯一日本だけの現象です。本来、貧困を少なくするために国が一旦お金を集め再配分しているのに、逆に、貧しい人を増やしてしまっているのです・・・。

 

 

皆さんも、ビジネスモデルを考えるときには、社会の中にある格差(情報の格差、労働の格差、能力発揮の格差、知識の格差、時間の格差など)に注目し、それを解消するモデルを考えることが多いと思います。

たとえば、スター誕生やアメリカンアイドルは、チャンスの格差を利用したビジネスです。チャンスのない人にチャンスを与え、発掘した人、育てたて人、本人ががばっと儲けるモデルです。

出版も同じです。知識はあるのに世の中に自分の知識と名前を売り込むチャンスの少ない人に、手っ取り早く売る方法を提供する商売です。

弁護士や税理士は一般人との知識と知恵の格差を売り、お掃除屋さんは時間の格差を、人材紹介は企業間の人材の格差を、NETは情報の格差を、金融機関はお金量の格差をビジネスのネタにしています。

今の日本には大きな格差があり、さらに広がろうとしています。ここには、ビジネスのネタがあります。
(このような社会的な問題を解決するビジネスで、大きく儲けてもいいと思います。)

 

 


昨年、ビジネスモデル大賞コンテストで、ある学生さんのビジネスを応援させていただきました。

使い終わった教科書を寄付してもらい、それを売って、カンボジアなどの貧しい子供たちに支援をしようというソーシャルビジネスです。

TABLE FOR TWOと同じようなモデルです。

このような、貧しい国の子供達や女性たちを応援しようという世界的な格差解消に注目する人は多くいます。

しかし、今、国内の、目の前にある格差のほうに目を向ける人はそれほど多くないように思います。

 


ここに、大きなビジネスチャンスがあるのではないでしょうか。

若い人の就職率は低く厳しい状態です。職についていても、やりがいのない中学生でも出来るような単純な仕事の場合が少なくありません。

20年以上も学んできたまじめで謙虚な人材は、世界的に見ても、そう簡単には手に入るものではありません。

日本の若い人は、その人にあった仕事さえうまく提供できれば、中国よりも割安な労働力なのです。

 

また、シングルマザーも厳しい状態です。

一方、子育て中のママさんが経営しているママさん向けのマッサージ屋さんが大人気です。

シングルマザーは、子育ての知識や経験、夫との関係などでは多くの経験と知恵を持っています。

この経験と知恵をビジネスに生かす道は少なくないと思います。

 


逆に考えれば、

「格差が大きいとは、世の中に使っていない、お金、情報、人材、知識、知恵、時間、チャンスなどの資産がゴロゴロしている」

ということです。