サポーターズコラム

飲食店の立ち上げって何すればいいの?14業種125業態って何?
飲食店の中でもバーに特化した総合プロデュース会社 株式会社ステート・オブ・ジ・アーツの香山です。今回から本格的に飲食店に関連するコラムを書いて参りますので、これから飲食事業での起業並びに新規展開を考える皆様の参考になれば幸いです。
今回の記事は【飲食店の立ち上げって何すればいいの?14業種125業態って何?】
となっておりますがまず始めに、飲食店を設立していくにあたって重要な流れ(簡単なフローチャート)とどんな業態があるのか?を、図と共に記し、一挙に公開していきたいと思います。
①飲食店開業までの大まかなフローチャート(前半)
②外食産業の14業種125業態の区分を知る。
飲食店の立ち上げでは上記の図の流れに+してプロジェクトをたちあげた以後各種の行動を起こしていくのですが、今回は実際の行動の一歩手前までである、前半部分を紹介しています。そしてこの中でも弊社で重要だと思っている部分が三つ+αあります。(モチロン全て大事にするに越したことはない)それは、『基本構想』『立地』『コンセプト』の三つと初期段階での、【現保有資源の見える化】です。
飲食事業というのはお客様からのレスポンスが大変早い事業です。簡単に言えば「ありがとう」「美味しかった」「不味い」「もっとちゃんとやれ!」といった感謝の言葉やクレームを、素早く、しかもダイレクトに感じ、体感出来る事が大きな特徴です。しかし、開業前の段階で、基本構想やコンセプトが練れておらず整合性が見いだせないと、お客様からのクレームや感謝に対して真摯に向き合う事が出来ず、オーナーや店長、引いては働く従業員でさえも苦悩し、後々まで引きずり、挙句には廃業の原因となり易くなります。(廃業原因については違う機会にコラム化予定)
それぞれの詳しい解説はまた次回にしますが、基本構想のビジョン・ミッション・環境分析(現保有資源の見える化)からコンセプト→サブコンセプトを導きだし、それに見合った立地の選択をしていく事が出店前の最低限の義務となります。
こんなにあるのか!?とお思いの方もいれば、意外と少ないな?と思った方もいるでしょう。なぜこのように区分分けされているのか?と言った所を簡単に紹介して今回のコラムを終了致しますので、今しばらく読み進めてみてください。
ちなみに日本標準産業分類では「大分類M-飲食店,宿泊業」の中で「飲食店とは,主として注文により直ちにその場所で料理,その他の食料品または飲料を飲食させる事業所をいう。また,百貨店,遊園地などの一区画を占めて飲食店が営まれている場合,それが独立の事業所であれば本分類に含まれる。」としている。飲食店を営業するためには、食品衛生法第52条の規定により、都道府県知事の許可(窓口は保健所)を受けなければならない。
となっており、上記の14業種125業態とは経済産業省商業統計からなる便宜上の振り分けに過ぎない。この振り分けに関しては、社団法人フードサービス協会や日本のマーケティング会社の草分けとも言える株式会社富士経済などが行っている。
これ(14業種125業態)は、マーケティングというよりマーケティングにおいて必須な調査、データ分析(数字の推移など)において有効な仕訳となっており、弊社では統計局などのデータに加え、弊社独自の情報網で入手したデータを元に最適なマーケティングを顧客に提案しています。
と、ここまで書いてきたが大抵の場合、飲食業を営みたい方は既にやりたい業種を定めてらっしゃる方が圧倒的に多い。開業したいが何をしたいか?良くわからない・・・。と言う方はほとんどいないだろう。それぐらい飲食店の経営は魅力的だ。自分の城を持つ喜び、お客様の笑顔や感謝に直接触れれる喜び、一部経営者は現金の回りが早いから好きなんて事も言うが、それはひとまず置いておく。
このように飲食業は様々な業態に溢れ、人の生活と密着しているが、最初に語ったように、想い無き事業には未来は訪れず、簡単に廃業の憂き目にあってしまう。(※年間開業率17%廃業率20%新規開業したお店の半分以上が大体3年以内で廃業→e-stat調べ)そうならない為には、どのような企業でもそうなのだが、自分の想いやなぜ?やりたいと思ったのか?紙に書くなりなんなりして、必ずカタチにしましょう。そして、どのような目的でも構わないので、目的を持つ事!抽象的ではなく具体的な。それを実現させる手段が『飲食店』であって、『飲食店』を創る事が目的ではありません!!ほとんどの潰れる飲食店はそこを間違っています。
今、飲食店業界は淘汰の時代を迎え、平成16年頃をピークに店舗数、事業従事者共に減少しています。(全体的な店舗数減少と大手企業の寡占化、個人店の減少)ですが、愛されるお店、印象に残るお店は圧倒的に個人店であり残っています。こだわりや想いを具現化できる一つの手段をより最新鋭の状態へと最適化させるのが、弊社の使命ですので、このコラムなどを通じて一人でも多くの素晴らしい飲食店事業者が増えれば幸いです。今回はこれで終わりですが、次回【飲食店開業までの大まかなフローチャート(後半)】と何か+αの記事を書きますので、宜しければまた次回もご覧下さい。
それではまたいつの日か。
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