サポーターズコラム

 取締役 北見大輔
株式会社ウェイビー 取締役
北見 大輔
神奈川県横浜市出身。大学卒業後、某ベンチャーPR会社にてTV番組や雑誌を通じてモノ・サービスを広めるPR業務に従事。同時に将来の起業のため、ベンチャー起業での実務経験を積む。2010年、小学校時代からの友人と学生時代より決意していた起業を実現。起業後は、日本の起業家の皆様を応援・支援すると同時に、「自分自身が一起業家として日本を盛り上げる!」という固い決意を持ち、現在、主に起業家向けの融資サポート業に従事。 資金調達という分野で皆様に少しでもお役に立つ情報がご提供できるよう努めていきたいと思います。宜しくお願いいたします。

日本政策金融公庫と信用保証協会の創業融資の違い

前回、創業融資とは次の2つを総称しているというお話をさせいていただきました。

①日本政策金融公庫が行っている新創業融資
②各都道府県、金融機関、信用保証協会が協力して行っている制度融資

本日はこの2つの創業融資の違いを書かせていただきます。

細かい条件まで全部見て行くとわけがわからなくなってしまいますので、「金利」「審査期間」「自己資金の要件」といった融資を選ぶ際の大きな3つのポイントから違いを見ていきます。


●金利
・日本政策金融公庫(新創業融資):約3.8%~3.9%(設備資金の借入などでは低くなります。)
・制度融資:1%台から3%台まで(実質負担率 ※地域によって異なります。)

金利は借入する上でとても気になると思いますが、公庫と制度融資では皆様が思っている以上に金利が違います。条件により多少前後しますが、公庫は4%弱だと考えて下さい。それに対して制度融資は地域により異なりますが、低い所だと、1%以下のところもあります。これは、行政が地域内の中小企業の経営の安定化と経済活動の円滑化を図るため、必要な事業資金を低利で利用できるよう利子の一部を助成(利子補給)したり信用保証料を補填してくれるので利率が低くなっております。皆様が起業・開業される都道府県や市、区の利率はウェブ上で公開されていますので、是非調べてみて下さい。
グーグル検索で「地域名 制度融資」や「地域名 創業融資」と調べれば見つかるはずです。行政のホームページはわかりにくいところが多いので、もしわからなければ、掲載されている電話番号に問い合わせてみて下さい。丁寧に教えてくれるはずです。

※信用保証料:信用保証協会の信用保証をご利用いただく際にお支払いいただく保証協会利用の対価です。


●審査期間
・日本政策金融公庫(新創業融資):3週間~6週間
・制度融資:1ヶ月~3ヶ月

続いて、第2のポイントは審査期間(お申込みから融資の入金までの期間)です。これは日本政策金融公庫の新創業融資に軍配が上がりますね。面談の回数も公庫は基本的に1回のみですが、制度融資の方は2回以上のケースがほとんどです。「とにかく急ぎ!」という方は必然的に日本政策金融公庫を活用することになりますね。


●自己資金の要件
・日本政策金融公庫(新創業融資):
「事業開始前、または事業開始後で税務申告を終えていない場合は、創業資金の3分の1以上の自己資金を確認できること」という要件あり

・制度融資:
地域により異なります。自己資金を全く必要としない地域から、自己資金と同額までしか融資申請できない地域まで様々

最後のポイントは「自己資金の要件」です。自己資金により、申請できる融資額が変わりますので、ご希望の融資額で申請できるかを調べてみて下さい。日本政策金融公庫の方で融資希望額が申請できなくても、制度融資なら申請できる、といったケースもあります。(自己資金についてはまた次回詳しくお話させていただきます。)


以上が日本政策金融公庫と信用保証協会の創業融資の大きな違いです。
この他にも細かい違いはありますが、創業融資に申請する際にどちらにするか判断するには、ほとんどが上記3つのポイントで判断がつくかと思います。

よく、「どっちの融資の方が通りやすいんですか??」という質問を受けますが、この質問に対する答えとしては「どちらが通りやすいということは特にない」というのが率直な答えになります。

ですので、もし融資申請を考える場合は先ほどの3つのポイントから判断してみると良いかと思います!